富士山温泉のホテル鐘山苑はプロが選ぶ日本のホテル旅館100選の総合ランキング8位の宿となっています。
ランキングはおもてなしや料理、客室や大浴場といった施設、館内で行われるイベントや四季の演出などの企画という4つの部門があり、それらの総体評価が総合となっています。
ホテル鐘山苑が総合ランキング8位となったそれぞれの項目ランキングは次となっています。
おもてなし:7位
料理:10位
設備:8位
企画:9位
おもてなしのランキングは7位でしたし、宿のキャッチフレーズは感動という名のおもてなしとなっていますので期待して宿泊しました。
ホテル鐘山苑には自家用車で行きましたので、ホテル前に行きましたら玄関前のエントランスに入れと誘導されました。
さっそく係の方が車に近づいてきて名前を聞かれ、荷物を係の方が来てロビーまで運んでくれました。
そのため駐車場に行こうと思ったのですが、私の車の前に海外からの方がすでに車を停めていて、係とやり取りしていましたが、受付に手間取っていました。
玄関先のエントランスは車が2台すれ違う余裕が無い狭さですから、その車が動くまで待たなくてはなりません。
係とドライバーのやり取り終わったようで車が動くかと思ったのですが、それからワゴンタイプのレンタカーの後部ハッチドアが開いて、海外からの方ですから大きなスーツケースが3個もあるのが見えました。
エントランスに居た2名の係の方は3個のスーツケースを下ろすのをまったく手伝っていませんでしたので、いつその車がスーツケースを下ろして車が動ける様になるのかまったくわかりませんでした。
5分ほどその場で待ちましたが、まだ前の車が動くには何分かかるか分からないので、エントランスをバックして駐車場に行くことにしました。
エントランスはカーブしていますし、30メートルはバックしなければならないのですが、車の横にずっと居た我が家を担当したスタッフ立っているだけでは知らんふりで、バックの誘導もしてくれませんでした。
これがランキング8位のホテルのおもてなしかと思い、正直選ぶホテルを間違えたかなと感じました。
また午後4時頃のチェックインでしたので玄関近くの18台分しかない駐車場は満車でしたので、200メートルほど離れた遠くの駐車場しか空いていませんでした。
フロントに着いた時には家族に思わず「とても駐車場は遠かった」と言ってしまいました。
もちろんホームページの画像にあるようなお出迎えはありませんでした。
チェックアウト時も同様で、玄関前にはツアーバスが停まっていたので1人居た着物を着たお見送りのスタッフの方に「ツアーの方ですか」と言われただけで「いいえ」とだけ言って、荷物を持って遠くの駐車場まで歩かなくてはなりませんでした。
国内や海外からの団体客を多く受け入れるホテルに、団体客を受け入れない旅館と同等のサービスを望んだのが間違いだったと正直感じました。
個人旅行の方には、チェックインとチェックアウト時にはおもてなしが感じられませんので、高級旅館のおもてなしを期待する方にはおすすめしません。
宿からチェックアウト後に帰る際に玄関先にはお見送りスタッフは1人も居ませんので、お見送りをしてくれる宿との差を感じてしまいました。
河口湖近辺の富士山を見ることができる宿は海外からの旅行客に大変人気の場所ですから、インバウンド需要をメインとしているホテルなのではないでしょうか。
レストランスタッフの対応や料理はとても良いと思えましたし、最上階の露天風呂からの富士山の景色は感動しました。
個人旅行として行った際のチェックインとチェックアウト時の接客がもう少しまともであれば評価は変わったかもしれません。
ホテル鐘山苑は客室数126室の大型旅館ですから、最大の上得意の客は団体客でそういった方にとっての良いホテルなのではないでしょうか。
せっかく河口湖近くの富士山が見える場所に建つホテルですから、部屋は部屋と部屋にある露天風呂から富士山を見ることができる燦里の部屋に宿泊しました。
ただしホテルの建物は富士山を真正面から見る立地ではないので、斜め左手に見えるといったものとなっています。
部屋の窓際には大きなデイベッドがありますが、こちらも窓からの正面の景色は畑と建物で、富士山は斜め左手奥にあるものを眺めるといった景色となっています。
部屋の露天風呂も同様で、左斜め前に見るといった事になります。
部屋はベッドルームとリビングスペースはそれぞれ余裕がありました。
冷蔵庫の中にはサービスのドリンクとスイーツが入っていました。
コーヒーマシンも置かれていますので好みのコーヒーを部屋で飲むことができます。
洗面台のボウルはツインではなくシングルですから順番待ちとなるのが不便でした。
アメニティはシャンプー、コンディショナー、ボディソープの小さなセットと、クレンジング、ローション、ミルク、ハンドソープでしたので、化粧品などは使い慣れたものを持参した方が良いと思います。
ドライヤーは風量があるパナソニックのナノイーが置かれていましたので便利でした。
洗面所には使用したタオルやバスタオルを乾かすことができるヒーターがあったのは便利でした。
ルームウエアは浴衣と作務衣、パジャマ、バスローブが用意されていたのは便利でした。
クラブルームが使えるのでこの部屋にしましたが、部屋はリーズナブルな部屋でも良かったのかなと思いました。
燦里の部屋に宿泊の方は1階にあるクラブラウンジが利用できます。
そのため私はチェックイン後にすぐに温泉に入った後の湯上り処として利用しました。
クラブルームでは午後6時までワインとビールを飲むことができますので、湯上り後のビールは最高で、夕食前のウエイティングバーとしても利用しました。
おつまみはクッキー3種類とミックスナッツが置かれていました。
ジュース類は桃ジュース、ぶどうジュース、りんごジュースの3種類がありました。
クラブラウンジは混んでいませんでしたのでゆっくりでき、湯上り後と夕食前に軽くビールやワインを飲むには最適でした。
クラブラウンジを利用していた方は海外からの旅行者の方ばかりでした。
食事の場所は1階にあります燦々ダイニングの咲くやでした。
山梨ですから夕食時にはワインを頂こうと思ったのですが、価格はそれなりとなっています。
肉料理の時にはグラスワインのフジッコワイナリーのフジクレールメルローを頂きました。
こちらはミディアムボディで美味しく頂きました。
夕食の料理の内容は次となっていました。
食前酒
先付: 手作り豆腐 雲丹 化弁百合根 山葵 柚子胡椒餡
前菜: 蟹砧巻き 養老豆腐 梅花長芋 菜の花昆布巻き ローストビーフ 鯛小袖寿司 公魚一夜干し 蛸柔らか煮 富士山ゼリー
御椀: 清汁仕立て 甘鯛 豆腐 薄氷大根 松茸 富士山人参 梅花麩 白髪葱
御造り: 料理長厳選御造り あしらい一式
焼物: 鰤照り焼き 湯葉豆腐 九条葱 糸唐辛子
焚き合せ: 桝大根 海老 筍 アスパラ 梅人参 銀餡
肉料理: 国産牛サーロインステーキ 玉ねぎソース トマト 玉ねぎ 生野菜 鱶鰭茶碗蒸し
ステーキの量はもう少し欲しかったと思いました。
食事: 鮭炊込み御飯 いくら添え なめこ汁 香の物
水菓子: ゼリー 豆乳アイス キャロブパウダー 小豆餡 林檎コンポート ラズベリー ミント
食事のスタートは午後7時からで、とても静かでしたのでゆっくり食事をすることができました。
またスタッフもとてもフレンドリーで楽しい夕食となりました。
レストランスタッフはおもてなしを感じました。
朝食の場所も燦々ダイニングの咲くやでした。
席は前日と同じ場所で、席に着きますと料理が運ばれてきます。
ドリンクはセルフサービスとなっていて、自分でドリンクコーナーに取りに行きます。
種類はオレンジジュース、りんごジュース、天然水、野菜ジュース、ぶどうジュース、牛乳、コーヒー、紅茶、緑茶、ほうじ茶、ルイボスティーでした。
朝食の料理の内容は次となっていました。
焼物: 鯖 塩鮭
卵料理: 出汁巻き玉子 青味 染卸し
煮物:ふろふき大根
フレッシュサラダ クルトン ドレッシング
富士の名水 柚子豆腐 塩辛
南蛮漬け
明太子
鼈甲生姜 秋刀魚の甘露煮
台の物: 蒸し野菜 ブロッコリー 蕪 紅心大根 アスパラガス 人参 南瓜 じゃがいも
食事: 白米またはお粥 白味噌汁
デザート: ヨーグルト グラノーラ ブルーベリー キウイフルーツ ストロベリーソース ミント
朝食としては量がありましたので、お腹一杯になりました。
レストランはとても静かな雰囲気で、ゆっくりと料理を楽しむことができました。
燦々ダイニング咲くやでの食事に関してはおもてなしを感じることができました。
ホテル鐘山苑を選んだ理由は10階にある富士山を眺めながら温泉を楽しむことができる露天風呂があるからです。
残念ながら露天風呂は1か所しかありませんので、夕方と朝方で男女入替制となっています。
こちらの露天風呂は富士山を正面に見て、寝湯などもありましたのでゆっくりと温泉を堪能できました。
雄大な富士山の眺めを楽しめる露天風呂はそのすばらしさに感動しました。
1階にある大浴場の赤富士は内湯と露天風呂がありますが、露天風呂はそれほど広くありません。
露天風呂の端の方からは富士山を少しだけ見ることができますが、大した眺望ではありません。
それでも露天風呂は海外からの方が楽しんでいました。
1階には寝湯、ジェットバス、サウナがある内湯がありますが、窓が広いににも関わらず内湯は少し薄暗く、それほど広い浴場ではないので個人的には解放感をあまり感じることが出来ませんでした。
温泉の泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉ですが、泉源の温度が35℃ほどしかありませんので加温されていますし、源泉かけ流しではなく循環式となっています。
大浴場の湯温は低めとなっていましたのでゆっくりと入ることができました。
脱衣場にバスタオルが用意されているのはとても便利です。
夕食後にロビーに行きますとちょうどホテルスタッフによる霊峰太鼓ショーが始まるところでした。
ショーが終わりますとビンゴゲームが行われました。
短いですが霊峰太鼓ショーの様子がわかる動画はこちらになります。
霊峰太鼓ショーを見ている方は非常に多く盛り上がっていましたが、日本人よりも海外からの方が多いのは驚きでした。
海外からの旅行の方に人気の温泉地ですから、インバウンド需要を取り込むためのショーなのだなと思いました。
サイトは温泉旅館やホテルについて調べた時点の情報となっています。
記事内容が最新の情報と違っている場合がありますのでご容赦ください。
当サイトの記事等で問題がございましたら直ちに訂正させて頂きます。
大変申し訳ございませんがご連絡を頂けます様、よろしくお願いいたします。
サイト管理者連絡先
sutekinatabinotomo@yahoo.co.jp