箱根萬岳楼は強羅駅から道なりに2.7キロもあります。
また駅から宿までは178メートルも上がる坂道となっていますので歩いて行くのは大変です。
強羅駅からはタクシーか箱根登山バスの施設めぐりバスの小塚林道経由に乗車して、萬岳楼前のバス停で下車します。
強羅駅を出たバスは箱根美術館・強羅公園、ひめしゃら林道入口、こもれび坂、下湯温泉のバス停を過ぎ、その次のバス停が萬岳楼前となり、乗車時間は8分程度です。
下車したバス停から萬岳楼に入る道はすぐとなっています。
駐車場は宿の前にありますのでこちらに停めることができます。
萬岳楼は創業の明治時代の雰囲気を感じることができるものとなっています。
フロントで記帳しましたら部屋に案内されます。
ロビーにはコーヒーマシンがあり、フリードリンクとなっています。
歴史を感じるか、古臭いと感じるかは感性しだいです。
チェックインと食事以外は宿のスタッフとは会いませんので、老舗温泉宿の滞在を静かに満喫できます。
このポイントが至れり尽くせりの宿のサービスを期待している方には向かないのかもしれません。
萬岳楼には本館と新棟があり、9室の全ての部屋に露天風呂があります。
新棟枯淡の部屋は4室のみとなっています。
新棟へ行くには本館の渡り廊下からつながる外階段を上がって行かなければなりません。
枯淡「るり」・「もえぎ」・「こはく」・「ぐんじょう」
和室8畳+次の間(寝室)+半露天風呂+洗面所+トイレ
定員 2〜3名
枯淡の部屋は半露天風呂となっていますので、天気を気にすることなく利用ができます
新館は本館の渡り廊下からつながる外階段を上がって行きます。
そのため階段の上り降りが苦手な方には新館はおすすめではありません。
本館の部屋の種類は次となります。
特別室 そら
ツインベッドルーム(洋室)+和室8畳+広縁+露天風呂+内風呂+デッキ+オープンテラス+洗面所+トイレ
定員 2〜4名
3名以上の場合は和室に布団を敷いての利用となります
本館 こもれび
和室12畳+8畳+広縁+露天+内風呂+洗面所+トイレ
定員 2〜5名
庭に面した角部屋となっています
萬岳楼 (トリップアドバイザー提供)
本館 かぜ・こだま
和室8+6畳+広縁+オープンテラス+露天+内風呂+洗面所+トイレ
定員 2〜4名
本館 わびすけ 2階
ツインベットルーム(洋室)+8畳和室+広緑+トイレ
部屋には風呂がありませんが、部屋のすぐ横に貸切風呂(内風呂)があります
また、急な階段で下りますとわびすけ専用の庭園風呂があります
部屋にあります温泉のお風呂は泉質がとても良いので湯の花が湯口辺りなどに沈着しています。
浴槽に沈殿している湯の花をかき混ぜると見事な濁り湯が楽しめます。
また浴室のシャンプー、リンス、ボディソープはシアバター配合の良質なものが置かれています。
部屋の冷蔵庫にはサービスのミネラルウォーターしか入っていませんので、館内の自販機で飲み物を買って入れておくと良いでしょう。
部屋には浴衣、帯、足袋、タオル、バスタオルが用意されていますが、お風呂が付いている部屋ですからタオルの追加もお願いすれば無料でできます。
萬岳楼のお風呂に注がれている温泉の源泉は温度が70℃と高いのですが、加水循環せずそのまま湯舟に注がれています。
そのためお風呂に入浴する時は加水による温度調節が必要な場合があります。
館内に大浴場はありませんが、大・小の2つの貸切風呂があり無料で利用できます。
予約は必要ありませんので空いていれば好きな時間に利用できます。
貸切風呂では湯治の宿らしい源泉かけ流しのにごり湯を楽しむことができます。
浴槽の床には大量の湯の花が沈殿しています。
貸切風呂は改装されていませんので、湯治宿として利用されていた当時の面影が強く残っています。
とても濃い温泉ですから長い時間の入浴での湯あたりに注意しましょう。
萬岳楼での食事は夕食も朝食も部屋食となっています。
夕食は月替わりの創作懐石料理となっていて、箸付け、小鉢、お椀、酒肴彩々、造り、皿、口直し、煮物、食事、果物、水菓子などが頂けます。
出来立ての手の込んだ料理を楽しむため、夕食は午後6時から6時15分頃のスタートとなっています。
春のお品書きの一例をご紹介します。
食前酒:曽我梅林梅酒
箸付け:空豆豆腐 マスカルポーネ
小鉢:春がつおと新玉葱のサラダ
御椀:若竹椀
夢:酒肴彩々
御造り:季節のお刺身
皿:岩手牛炭火焼き 新じゃが芋素揚げ
口直し:黄林
食事:グリンピースご飯 鰆塩焼き 赤出汁 香の物
水菓子:旬のフルーツ
甘味:求肥桜
夏のお品書きの一例をご紹介します。
食前酒:曽我梅林梅酒
箸付け:かつおとたたき胡瓜
小鉢:春がつおと新玉葱のサラダ
御椀:重陽
夢:酒肴彩々
御造り:季節のお刺身
皿:岩手牛炭火焼き 冬瓜のステーキ
口直し:黄林
食事:じゃこと甘長とうがらし 赤出汁 香の物
煮物:ごぼうと椎茸
水菓子:旬のフルーツ
甘味:バニラアイス 芋きんとん
秋のお品書きの一例です。
食前酒:箱根梅酒
箸付け:秋刀魚棒寿司
小鉢:重陽
御椀:松茸とあまだい
夢:酒肴彩々
御造り:季節のお刺身
皿:ちがさき牛炭火焼き 揚げ男爵
口なおし:季節のシャーベット
食事:鮭 いくら 親子飯 木ノ子まんじゅう(大根 鶏そぼろあん) 赤出汁 香の物
水菓子:旬のフルーツ
甘味:宇治のプリン 小倉
冬のお品書きの一例です。
食前酒:曽我梅林梅酒
箸付け:胡桃豆富
小鉢:ししゃも南蛮漬け
御椀:雪白 しじみ出汁
夢:酒肴彩々
御造り:季節のお刺身
皿:岩手牛炭火焼き
口なおし:くちなしりんご
食事:しなのがゆ 鮭、いくら 香の物 煮物 海老芋まんじゅう
水菓子:旬のフルーツ
甘味:さつまいものプリン
夕食の料理の一例はこちらになります。
朝食は8時または8時30分からが選べます。
朝食の料理は湯豆腐または陶板焼き、焼き魚、マグロの山かけ、サラダ、出汁巻き玉子、たらこ、蒲鉾、わさび漬、烏賊オクラ納豆、ご飯または五穀米のおかゆ、味噌汁、デザートなどとなっています。
朝食の料理の一例はこちらになります。
朝食の料理の内容も時期などにより変わります。
クチコミ評価
投稿者さんA
リピーターです。
硫黄泉に浸かりたいと思ったらだいたいこの宿を選択します。
他の口コミにありますが、接客はとてもシンプルでいたれりつくせりを希望の方には物足りないと思います。
私はさっぱりしている接客の方が好きなので全く気になりません。
ここのお宿は温泉も最高だしごはんがとても美味しいし凝ってます。
甘党としては毎回デザートが楽しみです。
箱根であのレベルの温泉、ご飯なら安いと思います。
投稿者さんB
急に空いた日にダメもとで探しましたが泊まってみると温泉と食事がおススメな大人の御宿でした。
周囲には売店等も無い森の中で宿にも娯楽設備も設置しておらず、今どきの箱根のリゾートとはかけ離れた位に不便かなと思いましたが、食事が部屋食なのもあいまってチェックイン後は部屋から出ずに都会の喧騒も忘れる位のノンビリとした時間を過ごす事が出来ました。
部屋には源泉かけ流しの内湯と露天の風呂があり、湯の花が沈殿する程の濃い湯なので湯上り後も身体はポカポカになります。
部屋自体は日本の宿を感じさせるように畳の和室2間と雪見障子の先に広縁とウッドデッキに設置された樽状の露天風呂。
訪れたのは1月3日でしたが、もう少し気温が低ければ露天の湯気で霧氷が見れたのではないかと思いました。
おススメの食事は単品では満足する味ですが通しで提供されると少し重い感じの違和感があました。
たぶん量的な部分でのバランスだと感じます。
ですが前にも書いた通り味には満足でした。
接客サービスと料理に風呂と満足できる宿なので、また機会があれば利用したいと思います。
出展:https://www.jalan.net/yad355013/kuchikomi/
総合 | 4.5/5.0 ポイント |
---|---|
部屋 | 4.4/5.0 ポイント |
風呂 | 4.9/5.0 ポイント |
料理(朝食) | 4.6/5.0 ポイント |
料理(夕食) | 4.7/5.0 ポイント |
接客・サービス | 4.3/5.0 ポイント |
清潔感 | 4.0/5.0 ポイント |
「普通=3.0」が評価時の基準です
客室数
和室7室
和洋室3室
現地で利用可能なクレジットカード
現地ではクレジットカードのお支払はできません
施設基本情報
住所
〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
TEL : 0460-84-8588
交通アクセス
箱根登山鉄道 強羅駅より施設めぐりバス「萬岳楼前」下車
チェックイン
14:30
チェックアウト
11:00
駐車場
有り 10台
部屋数
10室
アメニティ
ハンドタオル、ボディソープ、ドライヤー、歯ブラシ・歯磨き粉、くし・ブラシ、バスタオル、浴衣、髭剃り、シャンプー、シャワーキャップ、リンス、綿棒
部屋設備・備品
全室バストイレ、全室シャワー、テレビ、衛星放送、エアコン、空の冷蔵庫、温水洗浄トイレ、羽毛布団、有線LAN
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